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忘れられないひと ③

こんにちわ
ヤスコロリです



忘れられないひと ③_f0203462_16533455.jpg



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ユキちゃんの予想外の反応に
誘った方の私が戸惑いました



たぶん変な顔してるんだろうな
そう思いながら
「やったー。じゃあまた連絡するね」
そう答えました



ミツル君がシャワーから上がってきたら
ユキちゃんは平然と
3人共通の知り合いの話を始めました



いつもの飾らない調子で
まさに「何食わぬ顔」で



その時私は、普段は子供みたいに素直な
ユキちゃんのなかにあるしたたかさを知って



実はけっこうドキマギしている自分が
ちょっと恥ずかしくなりました







家に帰ると
私は夜遊びのセンパイたちから
学んだ鉄則



「デートの日程は出来るだけ早く決める」



を守り、ユキちゃんが家に
帰ったころを見計らって連絡しました
そして無事に彼女の空いている日を
おさえることに成功しました



ユキちゃんの予想外のOKにドキドキ
した私でしたが
そうと決まれば自分のなかで
すでにゲームがはじまっていました



(自分でしておきながら)
ミツル君への罪悪感を少し感じてはいました
時間とともにミツル君もユキちゃんも
私にとって大事な友達になっていました



「やっぱりやめよう」
明日ユキちゃんがそう言ってくるような
気もしました



言われたらホッとするかも
そんな自分もいました



でも淡い恋心を感じている
「友達の彼女」とデートする
という未体験イベントへの興味の方が勝ちました



決まったからにはもう迷いは
ありませんでした
すぐに待ち合わせ場所を
ユキちゃんに連絡して
お店も決めました



あのころの私は今よりもずっと
鋼のハートを持っていた気がします



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「ゲーム感覚で」
女性と関わるようになってから
10代の自分では考えられないほど
いろんな出会いがありました



そしてそれに伴って
イタイ思いもたくさんしました



友人の紹介で初めて会った
年上の女性に一目ぼれして
彼女が車に乗る瞬間に連絡先を渡しました



その年上の女性に誘われて行った
仲良しグループのホームパーティーで
帰りは別の女性と一緒でした



その後その場にいた男女全員から嫌われて
行かなきゃいいのに行った新年会では
完全に空気として扱われました



そんな思いをしてもなぜか
私はけっこう平気でした



私より遥かに「上をいく」
経験豊富なお兄さんお姉さんが
周りにいたせいもあったと思います



「さいあく」

「バカじゃないの」

「キモイ」


いろんな罵声を浴びたり
無視されたりしましたが
不思議と私にそうするのは当の本人ではなく
周りの友人や同僚の人たちでした



その後年齢を重ねて
嫌われることにすっかりナイーヴに
なってしまった私からすれば
よくも悪くもあの頃の自分は
「最強」でした



そんな私の話を
ミツル君はビールを飲みながら
いつも笑って聞いてくれました



「アラキ君いつか殺されるよ」



そう言いながら
ぜんぜん心配している風では無いところが
さすが真の女たらし



私は先生に報告する弟子のように
「何か事件」が起こるたびに
ミツル君に電話して飲みに行きました



ほんとうによく二人で朝まで飲みました
ミツル君は最高に楽しい友達でした




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待ち合わせの場所に現れたユキちゃんは
いつもミツル君の家で見る
Tシャツにジーンズ姿ではなく



ベージュのセットアップのパンツスタイルで
ずいぶん大人びて見えました



それなりにデート慣れしてきたと
自分では思っていましたが
私は驚くほど緊張していて
しばらく上手く喋れませんでした



「こんなに可愛かったっけ??」



自分で思っているほどにはまだまだ
女性のことを解かっていなかった私は



メイクや服やヒールの靴で
美人が本気でオシャレをした時の威力を



その時はじめて知ったのでした




つづく


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今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございます



この物語があなたの人生に癒しや気づき
そして勇気をもたらせたなら
とても嬉しく思います



ヤスコロリ







# by fuwafuwabiyousitu | 2023-01-28 16:51

忘れられないひと ②

こんにちわ
ヤスコロリです

忘れられないひと ②_f0203462_00181423.jpg




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「ユキちゃん」と紹介されたその女性は
ショートカットのすらっとした長身で
自然な笑顔が素敵な人でした



話すと飾らないざっくばらんな性格で
ミツル君と同じようにオープンなところが
また魅力的でした



女性に対して意識しすぎてしまう
ところがあった私でしたが
ユキちゃんは私の2歳下なのに最初から
敬語を一切使わず話してくれたので
すぐに打ち解けることが出来ました



どちらかといえば
可愛らしい中性的な雰囲気のミツル君と
モデルみたいな美人のユキちゃん
「お似合いの美男美女カップルだな」
そう思いました



ユキちゃんとはそれからしょっちゅう
顔を合わせるようになってさらに仲良くなりました
ユキちゃんはすごくおしゃべりで知りたがりで
私はいつも彼女からの質問攻めにあいました



ミツル君もユキちゃんも
私との間にまったく「壁」をつくらないのが
居心地が良くて



私は会うたびに二人のことが好きになりました




私の中には
ミツル君は「女好き」を公言してるけど
ユキちゃんはそれをどう思っているんだろうか?
という素朴な疑問がありました




でも私は「夜遊びのセンパイたち」から学んだ
「他人の恋愛関係に首を突っ込まない」
という教えを守って、とくにそのことを
二人に聞こうとは思いませんでした




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ミツル君の周りに集まる人たちは
私がクラブやバーで知り合ったオトナたちとは
また違って「どこか素朴な」感じがして
一緒にいると「ほっと」しました



夜の街にいつも一人で遊びに行っていた私は
よく行くDJバーの店長から
「サムライ」と呼ばれていました



私が行くと
「来たな。サムライ」
彼はそういって笑いました


もしかしたら
もともと知り合いがいるでもない若者が
郊外の町からわざわざ出てきて
詳しくもないのに音楽好きの常連の輪に
入ってくるのを
揶揄されていたのかも知れません



それでも私はそう呼ばれることが
嫌ではありませんでした



夜遊びをしていると楽しいばかりではなくて
ちょっと怖かったり、傷ついたり
寂しい思いをしたりなんてこともありました



昼間とは違って人の「素」が出る
夜の世界で自分もずっと遊んできた店長は
それでもめげずに夜な夜な現れる私に
ほんの少しシンパシーを感じてくれているような
そんな気がしていました



そういうところに出入りしている私は
ミツル君の周りの人たちからは
「ちょっと自分たちとは違う人」
と思われていたところがあって
ユキちゃんに
「アラキ君は色んなこと知ってるもん」
と言われたりすると
ちょっと優越感を感じたりもしていました




毎晩のように、ほんとに馬鹿みたいに
寝ないで夜遊びをする中で
私は何人かの女性と
知り合ってつきあいましたが
誰とも長続きしませんでした



そうしているうちに私の中で
恋愛は「ゲーム化」して
深い関係よりもスリルやただ楽しさを
追求するようになりました



ミツル君のコミュニティーのなかで
一人の女性に「ちょっかい」を
だしたりもしました



「女たらし」のミツルくんがそれに
気づかなかったはずはありませんが
私と二人で会うと例のニコニコした笑顔で
いつものように自然に接してくれていました




今思えば
会うたびに仲良くなっていった
私とユキちゃんの二人の会話にも
ミツル君はほんとうに無頓着でした



それは私のことを
友達として信用しているから
というよりも



「みんな自由ですからお好きにどうぞ」



という究極的個人主義の
スタンスだったように思います




その後の人生で
様々なタイプの「女たらし」
と呼ばれる人を見てきましたが



ミツル君のように人への「執着」を
まるで
感じさせない人には
一人も会ったことがありません




ある夜
私はいつものようにミツル君の仕事場兼住居に
遊びに来ていて、その日はユキちゃんと3人でした



しばらく3人で飲んだ後にミツル君が
シャワーを浴びに行きました



私はなんとなく(ほんとに何も考えずに)
「今度、二人で飲みにいかない?」
とユキちゃんに聞きました



ユキちゃんとミツル君は
とても仲が良かったので
まさかユキちゃんが
OKするとは思っていませんでした



でも、ほんとになんとなく
まるで「食パン買ってきて」
ってお願いするように
その時の私は聞いたのでした



ユキちゃんの答えは意外にも
「いいよ」でした



つづく




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今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございます



この記事があなたの人生に癒しや気づき
そして勇気をもたらせたなら
とても嬉しく思います



ヤスコロリ
















# by fuwafuwabiyousitu | 2023-01-28 00:07

忘れられないひと ①

こんにちわ
ヤスコロリです


忘れられないひと ①_f0203462_23094865.jpg



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親友だったわけでも
恩師というわけでもないのだけれど
忘れられない人がいます



ミツル君と初めて会ったのは
私が福岡に来てまだ間もない22~3歳のとき
ひょんなことで知り合いになった
社会活動家のヒカル君の家でした



その道ではすでに有名人だった
ヒカル君の家には
いつも色んな人が出入りしていて
だいたいみんな私より年上でした



そしてだいたいみんないつも難しい話をしていました



ミツル君はそんな中で一人飄々としていて
いつ会ってもニコニコしていました
私の一歳下で肌がツルツルして
可愛い顔をしていました



ミツル君と何度か会ううち
彼がそうとうな「女たらし」らしい
ということが解かってきました




本人がそれを自慢するでも無いところが
余計に「そうとうな」感じがしました




私は当時
やや遅咲きに「夜遊び」を覚えて
大名や今泉のクラブやバーに
ほぼ毎晩通っていました


それまでとは違うオシャレで格好いい
知り合いが増えて行くのが嬉しくて



自分が「都会の大人」になったような気がして
私は福岡での暮らしが
楽しくなってきていました



10代のころは
知らない女性との会話が
全く成立しなかった私ですが



夜の街で遊んでいる年上の格好いい人たちと
毎晩一緒にいることで自信がついたのでしょう



クラブやライヴハウスで
知らない女性に話しかけることも
徐々に出来るようになっていきました



そうすると
時には女性の方から私に声をかけて
くることもありました



ずっと男性としての
自信がもてなかった私でしたが
このころから自分のことを「もてない」
とは思わなくなりました



社会活動家の家に集まる
世の中のことを考えている(ように見える)
まじめな男女のなかにあって



ミツル君からはちょっぴり
私に夜遊びを教えてくれた
「お兄さんお姉さん」と同じ
「不良」の匂いがして
私はそこに好感をもっていたのでした



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ミツル君が当時私が住んでいた
郊外の町に引っ越してきたのは
私たちが知り合って
しばらく経ってからのことでした




電話をもらって遊びに行ったら
そこは地域コミュニティーセンター
のような施設の中にある事務室でした



ベッドもシャワーもあるその部屋に
「住み込みで仕事してるんだよね」
とミツル君は事情を教えてくれました


お土産に買っていったビールを二人で飲んで
いつものようにニコニコしながら
ミツル君は仕事やいろんな話をしてくれました



しばらくすると施設の関係者の人が入ってきて
その人も一緒に3人でビールを飲みました



いくつも年上に見えるその男性とも
気を遣いながら親しげに話すミツル君をみて
それまで何度も会っていたのに
私はミツル君のことを何も知らなかったな。
と思いました



行政のなんだかむつかしい仕事に関わって
私より若いのに大人とのコミュニケーション
も手慣れたもので、ニコニコしながら
女性やセックスについて語るミツル君は



私の知っている「都会の不良」とは
また違う「オトナ」感があって
そこには「品の良さ」のようなものも
感じられました



私はますますミツル君が好きになりました



それから私はミツル君の仕事場兼住居に
しょっちゅう遊びに行くようになりました



私が行くと、必ずと言っていいほど
誰かが来ていました
オープンなミツル君は男女問わず
誰とでも仲良くなって
そんな彼のところには
自然と人が集まってきていました



女性とのコミュニケーションの壁を克服して
以前よりは自分に
自信を持てるようになった私ですが
それでもまだ女性に対してどこか
意識してしまうところがあって



私はミツル君の「オープンさ」
を羨ましいと思っていました



「さすが真の女たらしは違うな」



ひとりそんな風に勝手に感心していました




そんなある日
いつものように
ミツル君のところに遊びに行くと
見たことのない女性がいました



綺麗なひとでした



「アラキ君、彼女のユキちゃんだよ」
ミツル君が紹介してくれました



つづく




# by fuwafuwabiyousitu | 2023-01-26 22:55

福岡市南区玉川町 【ジェンダーレス】な【ヒーリング】美容師 Yasucoroli
by fuwafuwabiyousitu
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